若手ビジネスパーソンのためのクレジットカードガイド

20代~30代のためのクレジットカードTips

「団信は生命保険替わりになる」という人を見たら情弱と思いましょう

住宅ローンの団信は生命保険替わりになるといって家を買う人がいますが、気の毒でなりません。

住宅ローンの団信には、普通の生命保険にはない、4つの特徴があります。

 

1. 銀行から住宅ローンを借りる時は必須で金利に含まれています。フラット35の場合のみ入る入らないの選択権があります。よって銀行や信金から借りる必要がある方にはこの記事は不要です。

 

2. 掛け捨て保険なのに掛け金に健康状態や年齢が考慮されない。よって統計上、完済前に死ぬ確率が高い不健康で高齢の方にはややお得になる可能性があります。団信と普通の掛け捨ての保険料と相見積もりを取るのが良いでしょう。私の感覚だと非喫煙者で30歳であれば年間3割は生命保険の方が安いです。

 

3. 保険料の控除が受けられない。普通に生命保険に入れば年間上限4万円ほどの所得控除が受けられますが、団信だとなぜかそれが受けられません。税率が3割で35年払い続けたとして、42万円の損です。

 

4.クレジットカードで払えない。生命保険にはクレジットカードで払えるものもありますが、団信は当然無理です。長年にわたって保険料を支払うのだから塵も積もれば山となります。生命保険の支払いでクレジットカードのポイントがつく組み合わせは限られていますが、ポイントが1%つくと考えて、年間8万円の1%で800円×35年で28,000円の損です。

 

もう一つ重要な点を上げると、団信の保険料は元金の減りとともに安くなっていきます。死亡後に保障される住宅ローンの金額も減るのだから当然ですよね。一方で、生命保険だと保障額も保険料も定額です。そうなれば生命保険だと過剰な保険をかけることになってしまいます。

なので、本当にオススメなのは死亡後定額給付型の保険です。このタイプで、保障を受けられる期間と住宅ローンの支払い期間を、給付金額と住宅ローン支払い額を、一致させれば完全なる団信の完成です。